せっかくの看板、もったいない!
仕事柄、看板を見て歩くのが好きです。面白いものや、なるほどと思うものに出会うことも多いですが、
一方で「もったいない!」と感じる看板もあります。
看板は、効果的に活用すれば、お店の集客を支える縁の下の力持ち。
しかし、店主さんは日々の業務に追われ、看板についてじっくり考える時間がないかもしれません。
でも、ちょっと工夫するだけで、お客様の足の運びが変わるかもしれませんよ。

そもそも看板の役割とは?
看板の目的は、見る人に何かを伝えることです。例えば、
- 店の場所を知らせる
- 商品や価格を表示する
- 楽しんでもらう
- 注意を喚起する
など、さまざまな役割があります。
『もったいない看板』とは、こうした役割を果たせていない看板のこと。
では、どのような看板が「もったいない」のでしょうか?
もったいない看板の特徴
- 配置が適切ではない
- 古びている
- 情報が多すぎる
- 視認性が低く、分かりにくい
- 店のブランドやイメージと合っていない(コンセプトが伝わらない)
- 看板の種類が適切でない
これらのポイントについて、一つずつ解説していきます。
1. 配置が適切ではない
看板は、見てほしい人の目に入るよう設置することが大切です。
- 歩行者向けなら、通行の流れを考慮する。
- 車の運転手向けなら、走行中でも見やすい高さや位置に。
- 電車の乗客向けなら、ホームや窓から視認しやすい場所に。
お店の看板は、ターゲットにしっかりアピールできていますか?
2. 古びている
コンセプトが「クラシック」や「レトロ」であれば問題ありませんが、
色あせて読みにくい看板では役割を果たせません。
- 定期的に手入れをして清潔感を保つ。
- お客様に飽きられないよう、定期的に更新する。
このような工夫で、より良い印象を与えられます。
3. 情報が多すぎる
伝えたいことが多いのは理解できますが、
- 歩行者は立ち止まってじっくり読んでくれない。
- 車の運転手や電車の乗客は、一瞬で内容を把握する必要がある。
情報が多すぎると、結局「何の店なのかわからない」まま通り過ぎられてしまいます。
シンプルに「一言で伝える」ことが大切です。
例えば、『全品280円』の居酒屋の看板。短い言葉で、しっかりとお店の特徴を伝えています。
4. 視認性が低く、分かりにくい
これは「デザイン」と「配置」の両面から考える必要があります。
- デザインの問題
- 「何の店かわからない」
- 「イラストや文字の大きさ、色が適切でない」
- 「雰囲気が一般の住宅と変わらず、お店と認識されにくい」
- 配置の問題
- 障害物に隠れていないか?
- 周囲の環境に埋もれていないか?
また、自治体によっては看板の設置場所や配色に制限があることもあるので、事前に確認しましょう。
5. 店のブランドやイメージと合っていない(コンセプトが伝わらない)
お店にはコンセプトがあり、ターゲットとする客層があるはずです。
- 女子高生向け → パステルカラーで可愛いデザイン
- 子供向け → 立体的なキャラクター看板
- 中高年向け → 落ち着いた配色・デザイン
- 高級店 → ゴールドや黒を基調にした高級感あるデザイン
- アウトドア系 → 木目や自然を意識したデザイン
ターゲットに合ったデザインの看板なら、より効果的に集客できます。
6. 看板の種類が適切でない
看板にはさまざまな種類があります。
- 歩行者向け → スタンド看板
- 遠くから見てもらいたい → 壁面看板
- 車を誘導したい → タワー看板、自立看板、のぼり
目的やターゲットに合わせて、適切な種類の看板を選ぶことが重要です。
まとめ
長々と書きましたが、これらのポイントを改善することで、看板の効果が格段にアップし、集客につながるはずです。
せっかくお金をかけて作る看板です!最大限活用してもらえたら嬉しいです!