7年前の看板が蘇った話
9月のことになりますが、
7年前に看板をオーダーしてくださった東京と神奈川のお客様のお店に行ってきました。
ずっと伺いたいと思っていた矢先に感染症が蔓延し、どちらも飲食店でしたので心配していました。
しかし、どちらもその苦難を乗り越えて、今も営業を続けていらっしゃいました。
今回は、東京都荒川区のアッシェ様の看板メンテナンスのお話です。
東京とはいえ遠方ですが、今の時代は情報が開示されていれば
オンラインで現状を把握することも可能です。
店舗入り口にある看板が徐々に劣化していく様子を見ては、残念な気持ちになっていました。
日当たりが良いため、劣化は想定内でしたが、やはり色褪せてしまうと見栄えが悪く、
看板としての役割にも影響します。
チョークアート看板に限らず、雨風に晒され、日光を浴び続けると
どんな看板も白く褪せてきます。
お客様の看板とはいえ、自分が送り出した営業マンのような存在ですから、
「まだまだ頑張ってほしい」という気持ちになります。
このお店は予約を受け付けていないため、アポイントを取らずに
直接伺い、画材を持ってメンテナンスの許可をいただくことにしました。
突然の訪問にもかかわらず、快く了承していただき、
1時間から1時間半ほどで、特に色が褪せていた箇所を塗り直しました。
管理が行き届いていたためか、7年前の看板にしては保存状態が良く、
土台自体もしっかりしていたので、簡単な塗り直しで済みました。
以下はメンテナンスのビフォーアフターです。
メンテナンス前と後の違いを比べてみましょう。




長年の風雨で白く褪せていた部分に、再びチョークアートの発色を戻しまし、7年前のデザインを活かしながら、より自然に蘇らせることができました。

オーナーの田崎さんにもとても喜んでいただき、私も嬉しかったです。
これからまた7年は頑張ってくれることでしょう。
メンテナンス次第で、看板は長持ちします。
これからも、ずっと愛される看板を作っていこうと思います。